阿蘇山噴火の歴史から紐解く今後の対策は?地震との関係性や避難方法

火山の専門家は現在9万年ぶりに火山の警戒を呼び掛けているとご存じでしょうか。

特に危険地帯である九州中部の熊本県阿蘇地方、はるか昔から日常的に活動しています。

阿蘇山噴火の歴史から紐解いてみて、万が一の火山噴火から身を守るべきか、そして、地震と火山噴火の関連性はあるのかということも気になるところです。

地震と火山噴火の関係と身の安全を守るためどのように避難をするか考えていきましょう。

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阿蘇山噴火の歴史から紐解く今後の対策は?

現在の阿蘇山ができるまで4回の噴火があったと言われています。

それに過去4回の噴火は大規模であったことも恐ろしい所です。

その阿蘇山はどのように誕生したのか、阿蘇山の歴史に触れながら私たちがすべき今後の対策を見ていきましょう。

阿蘇山噴火の歴史は

歴史に残る火山噴火は大きく分けると4回あり、27万年前、14万年前、12万年前、そして9万年前の合計4回です。

この噴火を繰り返すたびに阿蘇カルデラは巨大化をしていきました。

阿蘇カルデラは、Aso-4と呼ばれる噴火で9万年前にできました。

阿蘇カルデラ噴火

この時巨大なカルデラ噴火と共に火砕流は時速100キロ以上を保ち一瞬にして鹿児島県を除く九州地方を飲み込んだと言われています。

火砕流が流れる場所に住んでいた旧石器人は、数時間以内に全員焼け死んだと思われます。

カルデラ形成直後から中央火口丘群の火山活動が始まりました。

その時大量の雨がふりカルデラには雨水がたまっていきます、それが湖となり断層によって水が流れ出しますが、中央火口丘群の噴火によりせき止められてしまい、再び湖となります。

このような事が繰り返され数1,000年前まで今現在の阿蘇カルデラの形になったと言われています。

こうしてみると何度も何度も噴火を繰り返してることがわかりますね。

阿蘇山の概要

私たちが阿蘇山と呼んでいる山は実際単体では存在しません。

阿蘇山は阿蘇五岳と呼ばれ5つの山岳のことを指します。

  • 高岳(たかだけ)
  • 中岳(なかだけ)
  • 烏帽子岳(えぼしだけ)
  • 杵島岳(きじまだけ)
  • 根子岳(ねこだけ)

また火山の記事でよく見る単語「カルデラ」とは噴火を繰り返し大きな火口となった陥没地のことを指します。

阿蘇カルデラ火口

一般的に1kmを超える火口はあまりないのですがカルデラ火口はそれをはるかに超える規模になっています。

九州中部の熊本県阿蘇地方に位置する世界最大級の大きさを誇るカルデラは『東西約17km、南北約25km、面積約350k㎡』

今も噴煙を上げ続けている中岳を始めとする中央火口丘群が存在します。
その中央火口丘群のことを”阿蘇山”と呼んでいます。

学術的には外輪山まで含めて”阿蘇火山”と呼んでいます。

阿蘇山噴火で今後の対策は?

英国、マンチェスター大学の「アルバート・ザイハストラー教授」は2015年に世界で最も危険な火山第4位は阿蘇カルデラであることを発表しました。

そして有名火山の専門家たちも「9万年ぶりに破局火山の警戒」を呼び掛けてます。

カルデラ噴火は繰り返すと言われている今、どのような対策をすればよいのでしょうか。

今、仮に阿蘇カルデラ噴火がおこれば、1100万人が数時間で死亡すると言われています。

阿蘇カルデラ噴火の対策は?

実際に阿蘇カルデラの噴火し流れる火砕流をせき止めるには巨大ダムを作ったとしても止められないと専門家は言いました。

カルデラ破局噴火から助かるためには、予兆が出た時から早く退去するしかないのです。

『私たちができる火山防災対策』

  • ハザードマップの確認で自分がどこの地域でどこの火山が噴火したか位置情報を把握

ハザードマップ 阿蘇山

  • 噴火警戒レベルの確認をする

噴火警戒レベルのリーフレット

  • 避難、防災グッズを準備しておく、火山灰に備え完全防備をする
  • 火山から離れた地域も油断できない!火山灰に備える

避難方法、防災グッズについては記事の後半で説明します。

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阿蘇山噴火と地震との関係性や避難方法

噴火は地震との関係性があると言う専門家もいる中、あまり関係がないという専門家もいます。

実際の関係性はまだまだ研究中だそうです。

今の段階でわかる地震と火山噴火の関係、そしてそうなった場合、どのように避難準備を進めていけばよいのか見ていきましょう。

阿蘇山と地震との関係

「巨大地震と火山噴火が本当に起きる理由とは、宇宙線の増加と太陽活動の低下である」と研究していてわかったと専門家は言います。

そして古くから言われてるのが「地震が火山噴火を誘発している」という説です。

噴火の直接的な原因は地下に溜まった「マグマ」

ヒントとなったのが「スロッシング」地震によって水が波打つ現象です。

地震のスロッシングで火山噴火?

2003年の十勝沖地震では震源から200キロ離れた大型石油タンクでスロッシングが発生し大事故につながりました。

一般的には地下に閉じ込められた「マグマ」はスロッシングが起こりにくいと考えられています。

しかし研究家の並木教授はこのスロッシングが火山の中で考えられると言いました。

実験に地下の「マグマ」を水あめを2層にし(下の層は柔らかい均質のマグマ、上の層は温度や圧力によって違う気泡をもったマグマ)再現して実験をしました。これを振動台で揺らした途端、上の層は潰れ空間ができることによって下の層にスロッシングが起きました。最後には2層が混合し泡は潰れてガスとなり放出されることがわかりました。

例えば何回か振動を与えた炭酸水のペットボトルの蓋を開けると圧力で炭酸水が爆発する勢いで漏れてきますよね。

これを例に火山の「マグマ」の体積が急激に膨張することでより大きな噴火になりうると言われています。

性質の違う「マグマ」の混合で噴火が起きると以前から言われていました。

今回の実験でスロッシングによっても火山噴火は起こる可能性があると示されました。

この研究を元に江戸時代の宝永地震とその39日後の富士山の噴火との関係を試算すると地震の規模がスロッシングによって噴火を引き起こすのに十分な大きさだったことがわかります。

熊本地震と阿蘇山噴火の関係性

この仮説で熊本地震とその半年後の2016年10月8日の阿蘇山の爆発的噴火との関連もどうでしょうか。

熊本地震とは関連があるかもしれないが、半年の間が空いてしまっているので断定するには難しいそうです。

並木教授は現在もマグマの気泡を模擬した結晶や本物のマグマに圧力をかけたり、物理的な性質を調べることによって地下に含まれる火山ガスの分布を地震派で観測する方法の開発を始めています。

今後地震派速度とマグマ中の気泡の量の関係というものを出し、地震で火山噴火はなりえるか証明していきたいと考えているそうです。

では阿蘇山の小規模噴火は地震と関連しているのか?

阿蘇山の小規模噴火

気象庁によると小規模噴火は地震との関連性はないとされています。

小規模噴火が度々起きているということはマグマが火山の中で溜まっているということがわかります。

いつ大規模噴火が起きてもおかしくない状況とも言えそうですね。

阿蘇山噴火での避難方法

火山噴火の避難は地震とは違い、噴出するガスと大量の火山灰に気を付けなければなりません。

避難が必要になった際は、その辺りを念頭に「身を守る装備」が必要になってきます。

◆噴石から守るため頭には防災用ヘルメット。
◆火山灰から守るために、(火山灰対策)ゴーグル(火山灰対策)マスクを装着します。

 

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火山灰が肌に触れるだけでも痒みやかぶれを発したりするので危険です。

露出を完全にしないよう長袖長ズボンやレインコートを着ていきましょう。

避難のための防災グッズ

噴火が起きてからはパニックになってしまうので、予兆通知がきたらすぐ避難できるような準備をしておくことが大事です。

噴火対策の防災グッズ・非常用持ち出し品、(防災バッグに入れて用意)予め避難場所と避難経路を確認しておきましょう。

ハザードマップを見ると、一度大噴火が起きてしまった場合は遠方の地方まで火山灰の被害が及ぶようです。

  • 火山灰対策ゴーグル、火山灰対策マスク
  • 最低3日分の飲料水と食料
  • 電化製品などにラップをしておく(灰が入らないように)
  • 停電しても使える携帯電話の充電機
  • 懐中電灯と予備の電池
  • 暖房や防寒具
  • 予備の医薬品・救急箱
  • 火山灰を清掃するためのシャベル、ほうき、ゴミ袋
  • 多少の現金(ATMや銀行が利用できない可能性あり)
  • 自動車にも防災用品を準備しておくこと(自動車に閉じ込められる可能性もあり)

これらを用意し避難に備えていきましょう。

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阿蘇山噴火の歴史から紐解く今後の対策は?地震との関係性や避難方法 まとめ

歴史から見ると大規模噴火はいつ起きたとしても不思議ではないことがわかりますね。

今、自分たちで最低限できることから行うことが火山災害への対策になるのではないでしょうか。

火山噴火と地震との関係性も高いことがわかりました。

まずは避難がスムーズにできるように避難場所、避難グッズの整理をしてみる良いのかと思います。

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